この記事では、X(旧Twitter)で紹介した株用語120〜126の「決算の読み方」に関する用語をまとめて解説します。
決算書は難しそうに見えますが、最低限ここだけ押さえれば会社の実力はかなり見抜けます。
X投稿では要点だけに絞っていますが、この記事では
・各指標の意味
・どこを見れば良い会社か判断できるのか
・初心者が勘違いしやすいポイント
まで、少し踏み込んで解説します。
決算の基本については、先にこちらを読んでおくと流れがスムーズです。
👉 【株用語⑰】決算の読み方編①|決算短信・有報・四半期・通期など
120|売上高
売上高は、会社が商品やサービスを販売して得た総額です。
いわば「会社の規模」を示す最も基本的な数字です。
ただし、売上高が大きい=良い会社とは限りません。
重要なのは売上が安定して伸びているか(売上高成長率)です。
チェックポイントは以下の通りです。
- 数年単位で売上が右肩上がりか
- 一時的なブームで急増していないか
- 不況時でも大きく落ち込んでいないか
長期投資では、「派手さ」より継続的に売上を伸ばせる力が評価されます。
売上高成長率の詳しい見方はこちら👇
👉 【株用語⑯】企業分析編②|売上高成長率など応用7指標
121|営業利益
営業利益は、本業でどれだけ利益を出せているかを示す指標です。
売上高から、原価・人件費・広告費など本業にかかる費用を差し引いた結果です。
営業利益が安定して出ている会社は、
・本業が強い
・価格競争に巻き込まれにくい
・ビジネスモデルが成立している
可能性が高いと言えます。
投資初心者は、まず営業利益が毎年プラスかどうかを見るだけでも十分です。
ポイント:
営業利益が毎年プラスで、かつ増加傾向なら「本業が強い企業」と判断できる。
122|経常利益
経常利益は、本業+本業以外の通常活動を含めた利益です。
営業利益に、営業外収益や営業外費用を加減した数字になります。
日本企業では、この経常利益を重視するケースが多いのが特徴です。
為替差益や受取利息なども含まれるため、会社全体の総合力を見る指標として使われます。
営業利益と経常利益の差が毎年大きい場合は、
本業以外の要因に利益を依存していないかを一度確認すると安心です。
ポイント:
営業利益と経常利益の差が小さい企業は「本業で稼ぐ力がある企業」と判断できる。
123|純利益
純利益は、すべての収益と費用、税金を引いた後に最終的に残る利益です。
いわば「会社の最終成績表」です。
この純利益が、
・配当の原資
・内部留保(会社に残るお金)
になります。
注意点として、特別利益・特別損失の影響を受けやすいため、
1年分だけで判断せず、数年分を並べて見ることが大切です。
ポイント:
純利益は1年だけでなく、3〜5年分の推移を見て判断する。
124|営業外収益・営業外費用
営業外収益・営業外費用は、本業以外で発生する収益や費用です。
代表的なものには、
・受取利息・配当金
・為替差益/為替差損
・借入金の利息
などがあります。
営業外収益が多すぎる会社は、
「本業でなく別の収益に頼っていないか」をチェック。
営業外費用が多い場合は、借金の負担が重くないかを見ると判断しやすくなります。
ポイント:
営業外収益・費用が大きい企業は、本業以外の要因に左右されやすい。
125|売上総利益(粗利)
売上総利益(粗利)は、売上高から売上原価を引いた利益です。
商品やサービスそのものの収益力を表します。
粗利が高い会社は、
・価格決定力がある
・ブランド力がある
・他社が真似しにくい
といった強みを持っている可能性があります。
業種によって水準は大きく異なるため、
必ず同じ業種同士で比較するのが基本です。
注意:
粗利率は業種によって大きく異なります。
例:小売業(10〜30%)、ソフトウェア(70〜90%)
必ず同業他社と比較することが重要です。
126|粗利率
粗利率は、売上高に対する売上総利益の割合です。
計算式は次の通りです。
粗利率(%)= 売上総利益 ÷ 売上高 × 100
粗利率が高く、かつ安定している会社は、
利益を生み出す構造が強い会社と言えます。
逆に、粗利率が年々下がっている場合は、
価格競争の激化やコスト上昇が起きていないか注意が必要です。
注意:
粗利率は業種によって大きく異なります。
例:小売業(10〜30%)、製造業(20〜50%)、ソフトウェア(70〜90%)
必ず同業他社と比較することが重要です。
📊 決算が読めると「良い会社」は一瞬で分かる
決算書を見るとき、最初からすべてを理解する必要はありません。
売上高 → 営業利益 → 粗利・粗利率
この流れを見るだけでも、会社の実力はかなり見えてきます。
今回の120〜126は、決算分析の土台となる用語です。
ここを押さえておけば、ニュースや決算短信を見たときの理解度が一気に上がります。
次の決算シーズンでは、ぜひ実際の企業の数字と照らし合わせてみてください。
決算の読み方を学んだら、次は企業分析の指標を学びましょう。
ROE・EPS・FCFなどの基本指標を理解すると、企業の質がさらに深く見えるようになります。
新NISAで企業分析を活かす
決算の読み方を学んだら、実際に新NISAで個別株を買ってみるのもおすすめです。
私も、新NISAで日本高配当株に投資しています。
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免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄や投資行動を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。


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