【株用語㉗】財務諸表の読み方編(B/S)まとめ|貸借対照表で企業の安全性が見える

株用語27 株用語入門

株式投資では、企業の利益(P/L)だけでなく、
会社の体力(安全性)を見ることがとても重要です。

その体力を確認できる決算書が、
貸借対照表(B/S:Balance Sheet)です。

B/Sを見ると、

  • どれだけ資産を持っているのか
  • 借金はどれくらいあるのか
  • 会社の安全性はどうか

といった企業の健全性が見えてきます。

この記事では、Xで解説してきた株用語183〜189をまとめて、
B/S(貸借対照表)の基本と読み方を整理します。


183|貸借対照表(B/S)

■ B/Sとは

貸借対照表(Balance Sheet)は、
ある時点の会社の財政状態を示す決算書です。

簡単に言うと、

  • 何を持っているか(資産)
  • どれだけ借りているか(負債)
  • 自分のお金はいくらか(純資産)

をまとめた会社の財産リストです。

■ B/Sの基本構造

資産 = 負債 + 純資産

このバランスから、
会社の安全性や財務体質を判断します。

💡 B/Sは「家計」にも同じ構造があります

企業のB/Sは、私たちの家計に置き換えると理解が早いです。
資産=預金・持ち家など/負債=住宅ローンなど/純資産=資産−負債。
投資先のB/Sを見る癖がつくと、自分の家計の安全性も客観的に見られるようになります。


184|流動資産・固定資産

■ 流動資産とは

1年以内に現金化できる資産です。

  • 現金・預金
  • 売掛金
  • 在庫

などが含まれます。

■ 固定資産とは

長期的に保有する資産です。

  • 土地
  • 建物
  • 設備
  • 投資有価証券

などがあります。

流動資産が多いほど、
短期の資金繰りは安定しやすくなります。

■ 具体例

例えば、以下のような会社があった場合:

  • A社:総資産100億円(流動資産60億円、固定資産40億円)
  • B社:総資産100億円(流動資産20億円、固定資産80億円)

A社の方が短期的な資金繰りに余裕があります。
B社は固定資産が多いため、すぐに現金化できる資産が少ないです。


185|流動負債・固定負債

■ 流動負債とは

1年以内に返済が必要な負債です。

  • 買掛金
  • 短期借入金
  • 未払金

■ 固定負債とは

返済期限が1年以上先の負債です。

  • 長期借入金
  • 社債

一般的に、
流動負債が多すぎる企業は資金繰りリスクがあります。

■ 具体例

例えば、以下のような会社があった場合:

  • C社:流動資産50億円、流動負債30億円
  • D社:流動資産50億円、流動負債60億円

C社は流動資産 > 流動負債なので安全。
D社は流動資産 < 流動負債なので、短期的な資金繰りリスクがあります。


186|純資産

■ 純資産とは

会社の自己資本です。

資産 − 負債 = 純資産

会社を解散したとき、
株主に残るお金とも言えます。

■ 純資産のポイント

  • 多い → 財務が安定
  • 少ない → 借金依存

純資産の厚さ=会社の体力です。

■ 具体例

例えば、以下のような会社があった場合:

  • E社:総資産100億円、負債30億円 → 純資産70億円
  • F社:総資産100億円、負債80億円 → 純資産20億円

E社の方が財務的に健全です。
F社は借金が多く、財務リスクが高いです。


187|総資産

■ 総資産とは

会社が持っているすべての資産です。

現金・土地・設備・投資など、
会社のすべての財産が合計されたものです。

総資産の大きさは、
企業規模の目安になります。

■ 注意点

総資産が大きくても、
借金(負債)が多ければ財務は不安定です。

重要なのは、
総資産のうち、どれだけが自己資本(純資産)かです。


188|資産の部・負債の部・純資産の部

■ B/Sは3つのパート

  • 資産の部:会社が持っているもの
  • 負債の部:借金(返す必要があるお金)
  • 純資産の部:株主のお金(返さなくていいお金)

この3つのバランスを見ることで、
企業の安全性が見えてきます。

■ B/Sの構造(イメージ)

資産の部負債・純資産の部
流動資産
・現金・預金
・売掛金
・在庫

固定資産
・土地
・建物
・設備
・投資有価証券
流動負債
・買掛金
・短期借入金
・未払金

固定負債
・長期借入金
・社債

純資産
・資本金
・利益剰余金

189|B/Sで企業の安全性を見る

■ B/Sでチェックするポイント

  • 純資産は厚いか(自己資本比率が低すぎないか)
  • 借入は多すぎないか(負債が膨らみすぎていないか)
  • 流動資産は十分あるか(短期の支払いに耐えられるか)

■ シンプルな安全性チェック

指標見るポイント
自己資本比率高いほど安全(目安:40%以上)
現金・預金資金余力を見る(急な不況でも耐えられるか)
借入金返済負担を確認(増え続けていないか)

B/Sは、
企業の健康診断のようなものです。

■ 安全性チェックの具体例

【G社:安全性が高い】

  • 総資産:100億円
  • 負債:30億円
  • 純資産:70億円
  • 自己資本比率:70%

財務が非常に安定している

【H社:要注意】

  • 総資産:100億円
  • 負債:85億円
  • 純資産:15億円
  • 自己資本比率:15%

借金が多く、財務リスクが高い


まとめ|B/Sは会社の体力を示す決算書

貸借対照表(B/S)を見ると、
企業の安全性が見えてきます。

  • 資産(何を持っているか)
  • 負債(どれだけ借りているか)
  • 純資産(本当の体力)

このバランスを確認することで、
会社の健全性を判断できます。

利益だけでなく、
財務の安全性を見ることが、長期投資ではとても重要です。


次のステップ

B/Sが理解できたら、
次は企業の収益力を見る指標もセットで確認しましょう。

ROE・ROA・利益率などを組み合わせることで、
企業分析はさらに深まります。


B/Sの理解が深まったら、次は企業分析の基本指標を押さえましょう。


関連記事


免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄や投資行動を推奨するものではありません。
投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。

👤 この記事を書いた人

よよみり|50代・宅建士・FP2級の現役サラリーマン
不動産業界32年、新NISA月10万円積立中。
資産形成・副業・健康習慣を等身大で実践しています。

→ 詳しいプロフィールを見る


このブログでは、50代からでも遅くない「老後資金づくり」と「ムリしないセミリタイア準備」をテーマに、 実体験ベースでまとめています。 → ブログトップページはこちら

コメント