株式投資では、企業の利益(P/L)だけでなく、
会社の体力(安全性)を見ることがとても重要です。
その体力を確認できる決算書が、
貸借対照表(B/S:Balance Sheet)です。
B/Sを見ると、
- どれだけ資産を持っているのか
- 借金はどれくらいあるのか
- 会社の安全性はどうか
といった企業の健全性が見えてきます。
この記事では、Xで解説してきた株用語183〜189をまとめて、
B/S(貸借対照表)の基本と読み方を整理します。
183|貸借対照表(B/S)
■ B/Sとは
貸借対照表(Balance Sheet)は、
ある時点の会社の財政状態を示す決算書です。
簡単に言うと、
- 何を持っているか(資産)
- どれだけ借りているか(負債)
- 自分のお金はいくらか(純資産)
をまとめた会社の財産リストです。
■ B/Sの基本構造
資産 = 負債 + 純資産
このバランスから、
会社の安全性や財務体質を判断します。
💡 B/Sは「家計」にも同じ構造があります
企業のB/Sは、私たちの家計に置き換えると理解が早いです。
資産=預金・持ち家など/負債=住宅ローンなど/純資産=資産−負債。
投資先のB/Sを見る癖がつくと、自分の家計の安全性も客観的に見られるようになります。
184|流動資産・固定資産
■ 流動資産とは
1年以内に現金化できる資産です。
- 現金・預金
- 売掛金
- 在庫
などが含まれます。
■ 固定資産とは
長期的に保有する資産です。
- 土地
- 建物
- 設備
- 投資有価証券
などがあります。
流動資産が多いほど、
短期の資金繰りは安定しやすくなります。
■ 具体例
例えば、以下のような会社があった場合:
- A社:総資産100億円(流動資産60億円、固定資産40億円)
- B社:総資産100億円(流動資産20億円、固定資産80億円)
A社の方が短期的な資金繰りに余裕があります。
B社は固定資産が多いため、すぐに現金化できる資産が少ないです。
185|流動負債・固定負債
■ 流動負債とは
1年以内に返済が必要な負債です。
- 買掛金
- 短期借入金
- 未払金
■ 固定負債とは
返済期限が1年以上先の負債です。
- 長期借入金
- 社債
一般的に、
流動負債が多すぎる企業は資金繰りリスクがあります。
■ 具体例
例えば、以下のような会社があった場合:
- C社:流動資産50億円、流動負債30億円
- D社:流動資産50億円、流動負債60億円
C社は流動資産 > 流動負債なので安全。
D社は流動資産 < 流動負債なので、短期的な資金繰りリスクがあります。
186|純資産
■ 純資産とは
会社の自己資本です。
資産 − 負債 = 純資産
会社を解散したとき、
株主に残るお金とも言えます。
■ 純資産のポイント
- 多い → 財務が安定
- 少ない → 借金依存
純資産の厚さ=会社の体力です。
■ 具体例
例えば、以下のような会社があった場合:
- E社:総資産100億円、負債30億円 → 純資産70億円
- F社:総資産100億円、負債80億円 → 純資産20億円
E社の方が財務的に健全です。
F社は借金が多く、財務リスクが高いです。
187|総資産
■ 総資産とは
会社が持っているすべての資産です。
現金・土地・設備・投資など、
会社のすべての財産が合計されたものです。
総資産の大きさは、
企業規模の目安になります。
■ 注意点
総資産が大きくても、
借金(負債)が多ければ財務は不安定です。
重要なのは、
総資産のうち、どれだけが自己資本(純資産)かです。
188|資産の部・負債の部・純資産の部
■ B/Sは3つのパート
- 資産の部:会社が持っているもの
- 負債の部:借金(返す必要があるお金)
- 純資産の部:株主のお金(返さなくていいお金)
この3つのバランスを見ることで、
企業の安全性が見えてきます。
■ B/Sの構造(イメージ)
| 資産の部 | 負債・純資産の部 |
|---|---|
| 流動資産 ・現金・預金 ・売掛金 ・在庫 固定資産 ・土地 ・建物 ・設備 ・投資有価証券 | 流動負債 ・買掛金 ・短期借入金 ・未払金 固定負債 ・長期借入金 ・社債 純資産 ・資本金 ・利益剰余金 |
189|B/Sで企業の安全性を見る
■ B/Sでチェックするポイント
- 純資産は厚いか(自己資本比率が低すぎないか)
- 借入は多すぎないか(負債が膨らみすぎていないか)
- 流動資産は十分あるか(短期の支払いに耐えられるか)
■ シンプルな安全性チェック
| 指標 | 見るポイント |
|---|---|
| 自己資本比率 | 高いほど安全(目安:40%以上) |
| 現金・預金 | 資金余力を見る(急な不況でも耐えられるか) |
| 借入金 | 返済負担を確認(増え続けていないか) |
B/Sは、
企業の健康診断のようなものです。
■ 安全性チェックの具体例
【G社:安全性が高い】
- 総資産:100億円
- 負債:30億円
- 純資産:70億円
- 自己資本比率:70%
→ 財務が非常に安定している
【H社:要注意】
- 総資産:100億円
- 負債:85億円
- 純資産:15億円
- 自己資本比率:15%
→ 借金が多く、財務リスクが高い
まとめ|B/Sは会社の体力を示す決算書
貸借対照表(B/S)を見ると、
企業の安全性が見えてきます。
- 資産(何を持っているか)
- 負債(どれだけ借りているか)
- 純資産(本当の体力)
このバランスを確認することで、
会社の健全性を判断できます。
利益だけでなく、
財務の安全性を見ることが、長期投資ではとても重要です。
次のステップ
B/Sが理解できたら、
次は企業の収益力を見る指標もセットで確認しましょう。
ROE・ROA・利益率などを組み合わせることで、
企業分析はさらに深まります。
B/Sの理解が深まったら、次は企業分析の基本指標を押さえましょう。
関連記事
免責事項
本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄や投資行動を推奨するものではありません。
投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。
👤 この記事を書いた人
よよみり|50代・宅建士・FP2級の現役サラリーマン
不動産業界32年、新NISA月10万円積立中。
資産形成・副業・健康習慣を等身大で実践しています。
このブログでは、50代からでも遅くない「老後資金づくり」と「ムリしないセミリタイア準備」をテーマに、 実体験ベースでまとめています。 → ブログトップページはこちら


コメント