対象:50代の投資初心者/新NISAでの長期積立を前提にやさしく解説
「なぜ株価が下がったのに買いが入るの?」
50代から投資を始めると、チャートの動きが不思議に見える瞬間がありますよね。実は、プロも初心者も見ている「7つの基本」があります。
この記事では、チャート分析の“核”になる7つの基本(ローソク足/移動平均線/ゴールデン・デッドクロス/出来高/サポート・レジスタンス)を、初心者でも今日から使える視点でやさしく解説します。
前提:短期売買の「当て物」ではなく、感情に流されずに判断するための道具として使います。週足・月足など“長めの足”中心でOKです。
① ローソク足(Candlestick)
一定期間(例:日・週・月)の「始値・高値・安値・終値」を一本のローソクで表現。形から投資家心理が読めます。
- 陽線: 終値 > 始値(上昇)。買い優勢。
- 陰線: 終値 < 始値(下落)。売り優勢。
- ヒゲ: 期間中に一時到達した高値・安値。長いヒゲ=反対方向の強い圧力。
50代向けワンポイント:日々の上下に翻弄されないために、まずは「週足」で全体の流れを把握。長い下ヒゲの出現→反発の兆しなど、パターンに慣れると落ち着きます。
② 移動平均線(Moving Average)
過去の終値平均を線でつないだもの。トレンドを“なめらか”に見せます。
- 短期線: 5・25など。値動きに敏感。
- 長期線: 75・200など。大きな流れを示す。
短期線が長期線を上回って推移=上昇優位/下回って推移=下降優位の目安に。
50代向けワンポイント:積立中心なら、25週線×200日線のように“短期×長期”の2本だけで十分。線を増やしすぎると判断がブレます。
③ ゴールデンクロス(GC)
短期線が長期線を下から上へ抜ける現象。上昇トレンド初期のサインとされます。
- GC後に出来高増なら信頼度アップ。
- すでに大きく上昇後のGCは「ダマシ」になりやすい。
④ デッドクロス(DC)
短期線が長期線を上から下へ抜ける現象。下降転換の警戒シグナル。
- 利確・比率調整の目安に。
- 他指標(出来高・サポート割れ)と合わせて確認。
⑤ 出来高分析(Volume)
「どれだけの売買が伴って動いたか」を示す裏付けデータ。注目度の高さやトレンドの強弱を測れます。
- 上昇+出来高増=上昇の“質”が良い。
- 上昇+出来高減=一服・勢い鈍化。
- 下落+出来高増=投げ売り・パニックの可能性。
実用ヒント:価格だけで判断せず、「出来高が伴っているか」を常に横目でチェック。出来高は“本気度”の証拠です。
⑥ サポートライン(Support)
下落が止まりやすい“下値の支え”。過去に反発した水準・移動平均線・出来高の多い価格帯などが意識されます。
- サポート付近で反発=底堅さ。
- 明確に割り込む=下落加速のサイン。
⑦ レジスタンスライン(Resistance)
上昇が抑えられやすい“上値の壁”。過去高値や出来高の多い帯で売りが出やすい。
- 突破(ブレイク)成功=新たな上昇トレンドの起点に。
- 届かず反落=レンジ継続の可能性。
⑧ 基本7選の使い分け方(実践編)
すべてを一度に使う必要はありません。まずは次の組み合わせだけでOKです。
- トレンド判断: 移動平均線 × ローソク足
- 反転確認: サポート/レジスタンス × 出来高
- タイミング: ゴールデン/デッドクロス
はじめの一歩:週足で25週線とサポート帯を見ながら、出来高が伴う反発・突破の有無だけをチェック。情報を絞るほど、感情に左右されにくくなります。
【実例】私が新NISAでチャート分析を活用した方法
新NISAで積立を始めた当初は、下落に不安を感じていました。けれど、200日線付近=中長期のサポートとして機能しやすい点に気づいてからは、そこを目安に買い増し(リバランス)を実施。結果として、「下げを悲観せず、計画通りに動く」習慣が身につきました。
チャート分析は未来を当てるためではなく、手順を守るための基準づくり。50代からでも十分に習得できます。
📊 チャート分析の実践におすすめの証券会社
チャート分析を実際に試すには、見やすく使いやすいツールが大切です。
私が実際に使っている証券会社のチャートツールについては、
後日、詳しくご紹介する予定です。
少々お待ちください。
まとめ|チャートは「落ち着くため」に使う
- ローソク足で心理、移動平均線で流れ、出来高で本気度を確認。
- サポート・レジスタンスで作戦を立て、GC/DCでタイミングを調整。
- 週足・月足中心で俯瞰すれば、感情に振り回されにくい。
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※本記事は学習目的の一般解説です。投資判断は自己責任で行い、商品選定・手数料・税制等の最新情報は公式サイトでご確認ください。


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