⚠️ 注意事項
本記事は一般的な情報提供です。投資判断は自己責任で行い、最新の商品・制度は証券会社や公的サイトで確認してください。
はじめに
「ETFと投資信託は何が違う?」「NISAって商品?制度?」──初心者が必ず迷うポイントです。
投資対象は大きく6つの商品に分けられ、そこにNISA/iDeCo(制度)を組み合わせます。
この記事では、6商品をメリット・デメリット・向いている人・代表例まで端的に比較し、最後に初心者の始め方をズバッと提示します。
投資商品6種類
㊱ ETF(上場投資信託)
株式市場に上場する投資信託。株のようにリアルタイム売買が可能。
メリット:低コスト/分散投資/市場価格で即売買可。
デメリット:最低購入額が数千〜数万円になりやすい/分配金課税の扱いに注意。
向いている人:手数料重視・売買タイミングを自分で決めたい人。
代表例:日経225連動ETF、S&P500連動ETF(国内上場)、米国ETF(VOO等)。
㊲ 投資信託
複数銘柄をまとめて運用。基準価額は1日1回。
メリット:100円〜少額積立/自動積立が簡単/長期向き/分散が効く。
デメリット:リアルタイム売買不可/一部はコスト高。
向いている人:完全放置で積立したい人・初心者。
代表例:全世界株式インデックス(オルカン)、S&P500インデックス。
㊳ REIT(不動産投資信託)
不動産に投資し、賃料収入などを分配。
メリット:少額で不動産分散/分配金が魅力。
デメリット:金利上昇に弱い/不動産市況の影響大。
向いている人:配当(分配)収入を重視。
代表例:J-REIT、REIT連動ETF。
㊴ 個別株
特定企業へ直接投資。
メリット:当たりを引けば高リターン/優待・配当の楽しみ。
デメリット:企業固有リスクが大/銘柄選定の手間。
向いている人:企業分析が好き・時間をかけられる人。
代表例:国内大型株/米国高配当株など。
㊵ 債券(投信・ETF経由)
国や企業にお金を貸して利子を得る。新NISAでは個別債券の直接買付は不可、投信・ETF経由で投資。
メリット:株より値動き小さめ/リスク緩和に有効。
デメリット:利回りが低い局面も/金利動向に左右。
向いている人:値動きのブレを和らげたい長期投資家。
代表例:米国債ETF、国内外債券インデックス投信。
㊶ 外国株
米国・欧州・新興国など海外企業に投資。
メリット:世界的成長の取り込み/通貨分散。
デメリット:為替リスク/取扱国は証券会社で差あり。
向いている人:米国株中心に世界へ広げたい人。
代表例:米国大型株・高配当株・配当貴族ETF等(※取扱は証券会社ごとに確認)。
投資をお得にする制度(商品ではない)
⑦ NISA / iDeCo
NISA:運用益が非課税。新NISAは年間最大360万円/生涯1,800万円の枠。途中引き出し可。
iDeCo:掛金が所得控除、原則60歳まで引き出し不可。年金づくりに最適。
使い分け:流動性重視=NISA/節税+老後資金=iDeCo。
注意:新NISA口座では信用取引不可。ETF・REITも現物のみ。
一目で分かる比較表
| 投資商品 | リスク | リターン | 最低投資額 | 初心者向け |
|---|---|---|---|---|
| 投資信託 | 低〜中 | 中 | 100円〜 | ★★★★★ |
| ETF | 低〜中 | 中 | 数千円〜 | ★★★★☆ |
| 個別株 | 高 | 高 | 数万円〜 | ★★☆☆☆ |
| REIT | 中 | 中 | 数千円〜 | ★★★☆☆ |
| 債券(投信/ETF) | 低 | 低 | 100円〜 | ★★★★☆ |
| 外国株 | 中〜高 | 中〜高 | 数千円〜 | ★★☆☆☆ |
初心者はどれから始めるべき?
まずはこの2つ:
1. 投資信託(インデックス)…100円〜自動積立可。新NISAと相性抜群。
2. ETF…低コスト&分散。タイミングは自分で決めたい人向け。
慣れてきたら:個別株/REITで配当・リターンの上積みを狙う。
制度活用:NISAで非課税、iDeCoで節税。目的に応じて使い分け。
まとめ
投資は「商品を選ぶ」+「制度を活用する」の二軸。
まずは投資信託・ETFで土台を作り、必要に応じて個別株やREITを追加。
NISA/iDeCoを合わせて、ムダな税金を減らしつつ長期で資産形成を進めよう。
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