「貯蓄型保険は損って聞いた」
「でも解約するのも不安」
「なんとなく続けている」
こういう悩み、50代には本当に多いです。
先に結論を言うと、貯蓄型保険を一律に”悪”とは言いません。
ただし、続ける・やめるは感情じゃなく、判断軸で決めるのが正解です。
この記事では、貯蓄型保険を見直すときに迷わないための「3つの判断軸」を、できるだけわかりやすく整理します。
そもそも貯蓄型保険とは(養老・学資・終身)
貯蓄型保険は、ざっくり言うと「保障(保険)」+「貯蓄(お金)」がセットになった商品です。
- 養老保険:満期が来たら満期金が出る(死亡保障もある)
- 学資保険:子どもの進学時期に合わせて受取(契約者が亡くなると保険料免除になる場合あり)
- 終身保険:一生涯の死亡保障(解約返戻金がある)
良い点は「強制的に積み立てられる」こと。
一方で最大の弱点は、途中でお金を動かしにくい(流動性が低い)ことです。
よくある誤解:「貯蓄型保険=悪」ではない
貯蓄型保険が問題になるのは、商品そのものが悪いからではありません。
多くの人が、目的が曖昧なまま入って、家計の負担だけが重くなるからです。
たとえば、こういう状態は危険です。
- なぜ加入したのか、説明できない
- 保険料が家計を圧迫している
- 貯蓄のはずなのに、いざという時に使えない
ここまで来ると、保険が「安心」ではなく「足かせ」になります。
結論:迷ったら「3つの判断軸」で決める
貯蓄型保険を続けるかどうかは、次の3つで決まります。
- 目的が説明できるか
- 家計を圧迫していないか
- お金が動かせなくて困らないか(流動性)
ここから1つずつ、具体的に見ていきます。
判断軸①:その保険の「目的」を説明できますか?
まずはここです。
目的が言えないなら、続ける理由もないです。
よくある”目的”の例はこのあたりです。
- 養老保険:「満期時期に確実にお金が必要(例:住宅の一部返済、退職前の資金)」
- 学資保険:「教育費の時期が明確で、取り崩し時期が決まっている」
- 終身保険:「死亡保障が必要で、かつ長期で保険料を固定したい」
逆に、危険な目的はこれです。
- 「勧められたから」
- 「なんとなく不安だから」
- 「投資は怖いから保険にした」
保険は本来、“守る道具”です。
増やす目的なら、保険に混ぜるほど判断が難しくなります。
※ここで「もったいない」と感じて判断が鈍っているなら、投資心理(プロスペクト理論など)の話が刺さります。
👉 株用語㉔|投資の心理・行動編まとめ
判断軸②:保険料が「家計を圧迫」していませんか?
貯蓄型保険は、月の固定費になりやすいです。
固定費で一番怖いのは、気づかないうちに家計を削ること。
チェックはシンプルです。
- 保険料を払ったあと、毎月ちゃんと黒字ですか?
- 貯金や投資の積立が、保険のせいで減っていませんか?
- 生活防衛資金(すぐ使える現金)が薄くなっていませんか?
もし「保険があるから投資できない」なら、順番が逆です。
資産形成をしたいなら、まずは家計の土台(固定費)を整えないと長続きしません。
👉 家計管理①|固定費の見直し
「保険料を見直して浮いたお金を、新NISAの積立に回す」——この流れが一番きれいです。
判断軸③:お金が「動かせない」ことで困りませんか?(流動性)
貯蓄型保険の最大の落とし穴はここです。
貯蓄っぽいのに、使いたいときに使えない。
代表的なのが、途中解約の元本割れです。
契約してすぐの時期は、解約返戻金が払込総額を下回りやすく、損が確定しやすいです。
ここで大事なのは、こう考えることです。
- そのお金は、「いつ・何に使うお金」ですか?
- 途中でお金が必要になったとき、別の現金で対応できますか?
- もし現金が足りないなら、その保険は家計に合っていない可能性が高いです
なお、解約判断をするなら、絶対に先にこれを確認してください。
- 解約返戻金の「現在額」(いくら戻るか)
- 払込満了までの残り期間
- 今後の払込総額(このまま続けると総額いくら払うか)
※これは契約ごとに違います。保険証券や年1回の「契約内容のお知らせ」で確認できます。
数字を見ずに「なんとなく解約」「なんとなく継続」は、だいたい失敗します。
3つの判断軸での「結論パターン」
ここまでの話を、結論としてパターン分けします。
続ける価値があるケース
- 目的が明確(いつ使うか決まっている)
- 家計を圧迫していない(毎月黒字)
- 流動性の問題がない(現金が別で確保できている)
見直し(減額・整理)した方がいいケース
- 目的が曖昧
- 保険料が固定費として重い
- 現金が薄く、途中で資金が必要になる可能性が高い
やめる(整理を検討する)ケース
- 目的が言えない
- 家計を圧迫している
- 生活防衛資金が足りず、保険が”足かせ”になっている
はっきり言うと、50代で「家計が苦しいのに貯蓄型保険を抱える」のは、かなりキツい戦い方です。
まずは家計の余力を作って、そこから資産形成(新NISAなど)に回す方が、現実的で続きます。
「保険は守る道具、投資は増やす道具」混ぜるほど苦しくなる
貯蓄型保険は、保険と貯蓄を”混ぜた商品”です。
混ぜると何が起きるかというと、こうなります。
- 守りたいのか増やしたいのか、目的がブレる
- 途中で使えず、家計が詰む
- 解約で損が確定して「やっぱり保険は損」と感情が爆発する
だからこそ、この記事では「3つの判断軸」で切り分けました。
この軸があれば、他人の意見に振り回されません。
よよみりのおすすめの動き方(最短で迷いを終わらせる)
やることは3ステップで終わります。
- 契約内容を確認(解約返戻金の現在額、払込残、保障内容)
- 3つの判断軸に当てはめる(目的/家計/流動性)
- 家計の余力が出たら資産形成へ(新NISAの積立を淡々と)
運用の考え方は、こちらの記事とつなげると読者の納得感が一気に上がります。
👉 【2026年1月】資産運用実績(新NISA月10万円継続)
👉 【オルカン vs S&P500どっち?】50代からの新NISA徹底比較
よくある質問
Q. 「元本割れが怖い」けど、解約すべきですか?
数字を見てからです。
今いくら戻るのか、このまま続けたら総額いくら払うのか、いつ黒字化する設計か。
ここを確認せずに結論を出すのは危険です。
Q. 貯蓄型保険より、掛け捨て+投資が正解ですか?
「正解」というより判断がシンプルになります。
保険は必要な保障だけにして、増やす部分は投資に分けた方が、目的がブレにくいです。
ただし、家計や価値観次第で貯蓄型が合う人もいます。
Q. 相談先はどこがいいですか?
保険会社の窓口だけだと、どうしても商品側の話になりがちです。
契約の確認や比較の場として使うのはアリですが、最終判断は家計全体(固定費・貯蓄・投資)を見て決める方が失敗しにくいです。
まとめ:貯蓄型保険は「3つの判断軸」で迷いが終わる
- 目的が説明できるか(なぜ必要?いつ使う?)
- 家計を圧迫していないか(固定費として重くない?)
- 流動性で困らないか(現金が別で確保できている?)
この3つでOKなら、続けてもいい。
1つでも引っかかるなら、見直しを検討する。
“なんとなく”をやめた瞬間に、家計も資産形成も前に進みます。
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免責事項
本記事は一般的な情報提供であり、特定の保険商品の加入・解約・乗り換えを推奨するものではありません。保険は契約条件や年齢、健康状態、家計状況によって最適解が変わります。解約返戻金・保障内容・手数料等は必ず契約書類(保険証券、契約内容のお知らせ等)で確認のうえ、ご自身の判断で行ってください。
👤 この記事を書いた人
よよみり|50代・宅建士・FP2級の現役サラリーマン
不動産業界32年、新NISA月10万円積立中。
資産形成・副業・健康習慣を等身大で実践しています。
このブログでは、50代からでも遅くない「老後資金づくり」と「ムリしないセミリタイア準備」をテーマに、 実体験ベースでまとめています。 → ブログトップページはこちら


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