株用語⑳|配当の見極め方編まとめ|「高配当」より「続く配当」を重視する

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「利回り5%の高配当株を買ったのに、翌年減配されて株価も下がった…。」
55歳の私も、利回りの高さだけで判断して痛い目を見たことがあります。
高配当株投資で本当に重要なのは、配当利回りの高さよりも、その配当が将来も続くかどうかです。

この記事では、X(旧Twitter)で紹介した株用語134〜140の「配当の見極め方」に関する用語をまとめて解説します。

50代以降の投資では、値上がり益よりも安定したインカム(配当)が精神的な支えになります。
この記事では、 ・減配しにくい企業の特徴
・数字で配当の安全性を判断する方法
・初心者が避けたい「見せかけ高配当」

まで踏み込んで解説します。


134|累進配当

累進配当とは、原則として配当を減らさず、維持または増配を続ける方針のことです。
「配当を下げない」という経営姿勢そのものを示します。

実際に市場では、累進配当(または減配しにくい方針)を掲げる企業も増えてきました。
こうした企業は、配当を「余ったら出す」ではなく、継続する前提で設計しているケースが多いです。

累進配当を掲げる企業は、
・安定したキャッシュフロー
・株主還元を重視する姿勢
・業績悪化時も簡単には減配しない覚悟

を持っていることが多いです。

ポイント:
累進配当は「増配を約束する制度」ではないが、減配しにくい企業の判断材料として有効。


135|減配・無配

減配は配当金を引き下げること、無配は配当を出さないことです。
高配当投資で最も避けたいのが、この減配・無配リスクです。

減配が起きる主な理由は以下です。

  • 業績悪化による利益減少
  • 配当性向が高すぎた(無理な配当)
  • 大型投資・財務悪化への対応

一度減配すると、株価が大きく下落するケースも多く、
「高利回りにつられて買った人ほどダメージが大きい」のが特徴です。


136|配当カバー率

配当カバー率は、利益がどれだけ配当をカバーできているかを見る指標です。
一般的には、純利益 ÷ 配当総額で計算されます。

【計算例】
純利益が100億円、配当総額が50億円の場合:
100億円 ÷ 50億円 = 配当カバー率 2倍

【目安】

  • 配当カバー率 2倍以上:比較的余裕あり
  • 配当カバー率 1倍前後:ギリギリ
  • 配当カバー率 1倍未満:減配リスク高

配当カバー率が低い企業は、
利益が少し落ちただけで減配に追い込まれる可能性があります。


137|DOE(株主資本配当率)

DOE(Dividend on Equity)は、株主資本に対してどれだけ配当を出しているかを示す指標です。
利益ではなく「資本」を基準にするため、配当が安定しやすい特徴があります。

【計算式】
DOE(%)= 配当総額 ÷ 株主資本 × 100

【計算例】
配当総額が50億円、株主資本が1,000億円の場合:
50億円 ÷ 1,000億円 × 100 = DOE 5%

近年は、DOE◯%以上を配当方針に掲げる企業も増えており、
短期的な利益変動に左右されにくい配当政策として注目されています。

注意:
DOEが高すぎる場合は、自己資本の取り崩しになっていないか要確認。


138|総合利回り

総合利回りは、配当利回り+株主優待利回りを合計したものです。
特に優待株では、総合利回りが注目されがちです。

【計算例】
株価1,000円、年間配当30円、優待価値20円相当の場合:
配当利回り:30円 ÷ 1,000円 × 100 = 3.0%
優待利回り:20円 ÷ 1,000円 × 100 = 2.0%
総合利回り:5.0%

ただし、優待は廃止・改悪されることもあります。
総合利回りを見るときは、

  • 配当と優待のどちらが主か
  • 優待が業績に見合っているか
  • 過去に優待変更がないか

といった点もセットで確認すると失敗しにくくなります。


139|配当の持続性

配当の持続性とは、将来にわたって配当を出し続けられるかという視点です。
一時的な高配当より、長く続く配当の方が長期投資では価値があります。

持続性を見るためのチェックポイントは以下です。

  • 安定した営業キャッシュフローがあるか
  • 配当性向・配当カバー率が無理していないか
  • 業績が景気に左右されすぎないか

140|連続増配年数

連続増配年数は、何年連続で配当を増やしてきたかを示します。
長い連続増配は、企業の収益力と株主重視姿勢の証拠です。

ただし、連続増配も永遠ではありません
「増配年数」+「直近の業績・配当性向」をセットで確認することが重要です。


まとめ|配当投資は「続くかどうか」で判断する

高配当株投資で失敗しやすいのは、
利回りの高さだけを見て判断することです。

累進配当・DOE・配当カバー率・連続増配年数
これらを組み合わせて見ることで、減配しにくい企業を見極めやすくなります。

高配当かどうかより、「その配当が5年後・10年後も続くか」
この視点を持つだけで、配当投資は一段安定します。

次のステップ:
配当の見極め方を理解したら、次は実際の銘柄選びのポイントを学んで、「良い高配当株」を見抜く力をつけましょう。


配当の見極め方を理解したら、次は企業分析の指標も押さえると判断がさらに安定します。
ROE・EPS・FCFなどの基本を知ると、「良い会社」を見抜く力がつきます💡


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免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄や投資行動を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。

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