株用語⑲|配当・株主優待編まとめ|権利日と利回りの基本が分かる

株用語19 株用語入門

「老後のために高配当株を始めたい。でも、権利落ちで株価が下がったり、減配されたりするのが怖い…。」
55歳の私も最初は同じ不安がありました。
実際、権利付き最終日を知らずに権利を逃したり、高利回りに飛びついて減配で損したことがあります。
ただ、用語と仕組みを正しく理解すると、ムダな失敗はかなり減ります。この記事では、配当・優待まわりの重要用語をまとめて解説します。

この記事は、X(旧Twitter)で解説した株用語127〜133(配当・優待編)を、ブログ用に「辞書」として整理したものです。
Xでは短く要点だけですが、ここでは仕組み・注意点・具体例まで踏み込みます。

投資の基礎用語を先に押さえたい場合はこちら。
👉 【株用語①】投資の基本用語まとめ


127|配当金

配当金は、企業が稼いだ利益の一部を株主に分配するお金です。
株価が横ばいでも、保有していれば現金収入(インカム)が入る可能性があるのが強みです。

【例】
株価1,000円の株を100株保有、年間配当が1株30円の場合:
30円 × 100株 = 年間3,000円の配当収入

50代以降のメリット:
値上がり益だけに依存せず、定期的な現金収入(配当)があると精神的に安定しやすいです。


128|権利付き最終日

権利付き最終日は、配当や優待の権利を取るために「間に合う」最終売買日です。
株は買った瞬間に権利が確定するわけではなく、受け渡しのタイムラグがあります。
そのため、権利確定日に買っても間に合わないことがあります。

ポイント:
「権利確定日に買えばOK」ではなく、権利付き最終日までに買っておく必要があります。


129|権利確定日/特別配当

権利確定日は、配当や優待を受け取る株主を決める「名簿の確定日」です。
この日に株主名簿に載っている人が、配当や優待の対象になります。

ここで整理すると、次の関係です。

  • 権利付き最終日:間に合う最終売買日
  • 権利確定日:名簿が確定する日

特別配当は、通常の配当とは別に一時的に上乗せされる配当です。
例:記念配当(創業◯周年記念など)、一時的な利益還元など。

注意:
特別配当は毎年あるとは限りません
特別配当込みの利回りで判断すると、翌年に通常水準へ戻って「思ったより配当が少ない」となりがちです。


130|中間配当/期末配当

中間配当は事業年度の途中で支払われる配当(例:9月末を基準日とする企業が多い)。
期末配当は事業年度の最後に支払われる配当(例:3月末を基準日とする企業が多い)です。

日本企業は年2回配当(中間+期末)が多く、配当のタイミングが分散されるため、
家計のキャッシュフローとしても組み立てやすいです。


131|株主優待/優待クロス取引

株主優待は、企業が株主に対して自社製品・商品券・カタログギフトなどを提供する制度です。
配当が「現金」なら、優待は「モノ・サービス」です。

ただし優待は、企業の方針で変更・改悪・廃止されることがあります。
「優待がある=安心」ではなく、業績・方針もセットで見るのが現実的です。

優待クロス取引(つなぎ売り)は、現物株の買いと信用取引の売りを組み合わせて、
株価変動リスクを抑えながら優待の権利を取りにいく方法です。

注意:
優待クロスは「必ず得」ではありません。
売買手数料・貸株料・逆日歩(品貸料)がコストになり、人気銘柄では逆日歩が跳ねて損になることもあります。
具体的なコストや逆日歩の仕組みは、利用する証券会社の説明ページで必ず確認してください。
初心者はまず通常保有で優待を受け取るほうが安全です。


132|配当利回り

配当利回りは、株価に対して年間どれくらい配当がもらえるかの割合です。
「投資額に対して、配当が何%返ってくるか」を表します。

計算式は次の通りです。

配当利回り(%)= 年間配当金 ÷ 株価 × 100

【例】
株価が1,000円、年間配当が30円の場合:
30円 ÷ 1,000円 × 100 = 3.0%

利回りが高いと魅力的ですが、高利回り=安全ではありません。
株価が下がって「利回りだけ高く見えている」ケースもあります。

  • 株価下落で利回りだけが高く見えていないか
  • 業績が悪化していないか
  • 配当を維持できる体力があるか(次の「配当性向」もチェック)

私が実際に高配当株とオルカンをどう組み合わせて運用しているか、最新の実績はこちらで公開しています。
👉 【2025年12月】資産運用実績


133|配当性向

配当性向は、企業が稼いだ利益(純利益)のうち、どれくらいを配当に回しているかの割合です。
配当が「どれだけ無理していないか」を見るヒントになります。

【例】
純利益が100億円、配当総額が30億円の場合:
30億円 ÷ 100億円 × 100 = 配当性向30%

配当性向が高すぎる場合、業績が少し崩れただけで減配になりやすくなります。
逆に低すぎる場合は、配当よりも成長投資を優先している企業かもしれません。

ポイント:
配当性向は「高いほど良い」ではありません。
業種によって適正水準は違うので、基本は同業比較で判断します。


まとめ|配当・優待は「権利日」と「数字」を理解した人が勝つ

配当や優待は、株価が動かない時期でも「持っている意味」を感じやすい仕組みです。
だからこそ長期投資では、値上がり益だけでなく配当・優待という”受け取り型のリターン”を理解しておくと強いです。

ただし、権利付き最終日を知らないと権利を取り逃します。
また、利回りだけで飛びつくと、減配や株価下落で痛い目を見ます。
この2点を押さえるだけで、配当投資は一気に安定します。

次のステップ:
配当・優待の仕組みを理解したら、次は企業分析の指標(ROE・EPS・配当性向など)を学んで、「良い会社」を見抜く力をつけましょう。


配当・優待を理解したら、次は企業分析の指標も押さえると判断がさらに安定します。
ROE・EPS・FCFなどの基本を知ると、「良い会社」を見抜く力がつきます💡


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免責事項

本記事は情報提供を目的としており、特定の銘柄や投資行動を推奨するものではありません。
投資判断は必ずご自身の責任で行ってください。

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